競走馬の新たな活躍の場を広げるサミットが、サラトガ・スプリングスで開催
原題: TAA Hosts Inaugural Equine Assisted Services Summit
サラトガ・スプリングスで8月12日、競走馬の引退後の社会貢献に注力する非営利団体Thoroughbred Aftercare Alliance(TAA)が初のEquine Assisted Services Summitを開催。引退競走馬を治療・教育・人的サービスプログラムで活用する団体が集い、転用のベストプラクティスや競走馬の多様な適性について情報交換。パネルディスカッションと実践的なデモンストレーションを実施した。
北米の引退競走馬保護・再調教認定組織である「サラブレッド・アフターケア・アライアンス(TAA)」が、ニューヨーク州サラトガ・スプリングスにて初となる「馬介在サービス・サミット(Equine Assisted Services Summit)」を開催しました。
このサミットは、競走生活を終えたサラブレッドをセラピーや教育、各種人間支援プログラム(ホースセラピー等)で活用する「馬介在サービス(EAS)」の専門家や関係団体が一堂に会し、ノウハウの共有や業界内の連携を深める目的で実施されました。
会場はTAA認定施設である「Therapeutic Horses of Saratoga」と「ロング・シャドウズ慈善財団(Long Shadows Charitable Foundation)」の2施設で行われ、以下のようなプログラムが展開されました。
・サラブレッドの適性と可能性(パネルディスカッション)
現場で活躍する専門家たちが登壇し、引退競走馬をセラピー馬や支援馬として活用する際におけるサラブレッドの多様性や、成功に繋がる資質・特徴について経験をもとに議論が交わされました。
・引退競走馬(OTTB)のスムーズな転身方法(教育講座)
競馬場を退いたばかりのサラブレッドを、安全かつ効果的にセラピー・支援プログラム用へと移行・調教させるための「ベストプラクティス(最良の知見・手順)」が提示されました。
・実践デモンストレーションと交流
午後のセッションでは、実際に馬を介した支援が行われている現場での実践デモを見学したほか、参加者同士でのネットワーキングや意見交換が行われました。
【開催の意義】
TAAの運営コンサルタントであるステイシー・クラーク・ロジャース氏は、「知識や経験を共有することでアフターケア(引退馬支援)コミュニティ全体の連携を強め、サラブレッドが人間支援サービスにもたらす価値と、馬と人間の双方が得られるメリットへの理解を深めたい」と述べています。
競走馬としての役目を終えたサラブレッドにセラピー馬などの新たな活躍の場(セカンドキャリア)を広げると同時に、人間のメンタルヘルスや教育分野にも貢献する取り組みとして、今後への重要な第一歩となるイベントとなりました。